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土佐典具帖紙

とさてんぐじょうし

概要

土佐典具帖紙

とさてんぐじょうし

その他 / 昭和以降

濵田幸雄  (1931~2016)

はまだ さぢお

平成13/2001

1束(50枚)

文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)

平成13年度収蔵

国(文化庁)

土佐典具帖紙は、極めて薄く、かつ強靱な楮(こうぞ)和紙の製作技術である。明治初期に高知県に技術が導入されて発達した。
 仁淀川流域で生産される地元産の良質な楮を原材料とし、消石灰で煮熟(しゃじゅく)(地元では灰煮(はいに)という)した後、小振(こぶり)洗浄、ちり取り等の入念な原料処理を行い、不純物を除去して用いる。極薄の紙であるためわずかな塵の混入も許されず、丁寧な原料処理が行われる。トロロアオイのネリを十分にきかせた流漉(ながしずき)で、抄紙(しょうし)の工程では、渋引きの絹紗を張った竹簀(たけす)及び檜(ひのき)製漆塗の桁を使用し、簀桁(すげた)を激しく揺り動かして素早く漉き、楮の繊維を薄く均一に絡み合わせる。漉き上がった紙は「カゲロウの羽」と称されるほど薄く、繊維が均一に絡み合って美しく、かつ強靱である。

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キーワード

漉く / 用紙 / / 技術

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