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海と射光

うみとしゃこう

概要

海と射光

うみとしゃこう

水彩 / 昭和以降 / 日本

三岸好太郎  (1903-1934)

みぎしこうたろう

1934

水彩,インク,紙

37.0×28.0

神奈川県立近代美術館

 素描《海と射光》は、1934年に刊行された筆彩素描集『蝶ト貝殻』に収録された10葉の原画のうちの1点で、同構図の油彩画《海と射光》は福岡市美術館が所蔵している。モディリアーニの裸婦を意識したと思われる横たわる女性の顔を布で覆い、周囲にさまざまな形の貝殻を散りばめている。好太郎は絵画を「視覚化した詩」と呼び、幻想性を帯びた文学的要素をもたせる一方で、機械的・科学的な造形にも関心を寄せていた。この作品では、非現実的な砂浜に裸婦と貝殻を配し、記号的なものと叙情をひとつにした独自の世界を作り出している。晩年、好太郎は蝶や貝殻を主題にした作品を多く描いたが、それらは画家の詩情を発揮させる最も重要なモティーフであった。

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キーワード

貝殻 / 三岸 / / 好太郎

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