旧鴻池新田会所 屋敷蔵
こうのいけしんでんかいしょ やしきぐら
概要
河内平野を流れる大和川の付け替え後、町人請負として開発された鴻池新田の会所で、宝永年間に開設された。周囲に堀を回した敷地の中央に本屋が建ち、その北に屋敷蔵、西方に文書蔵・米蔵・道具蔵が並ぶ。本屋は大規模で、土間には豪壮な梁組を見せるが、床上部は質素であり、また、屋根は破風を多用して城郭風の趣もみせるなど、会所の建築としての特色をよく示している。
四棟の蔵は屋敷構えの一環として重要であり、米蔵が特に大規模なのも特色の一つである。