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続後撰和歌集〈上下/藤原為家筆〉

しょくごせんわかしゅう

概要

続後撰和歌集〈上下/藤原為家筆〉

しょくごせんわかしゅう

その他 / 鎌倉 / 近畿

藤原為家

鎌倉

1帖

重文指定年月日:19840606
国宝指定年月日:
登録年月日:

公益財団法人冷泉家時雨亭文庫

国宝・重要文化財(美術品)

 『続後撰和歌集』(二十巻)は、後嵯峨院の勅命で藤原為家(一一九七-一二七五)が建長三年(一二五一)に撰進した勅撰和歌集で、本帖はその撰者為家が建長七年(一二五五)に書写した撰者自筆本である。
 体裁は綴葉装、表紙は藍紙の旧表紙で「續後撰和謌集〈上下/〉」と墨書外題がある。本文は「續後撰和謌集巻第一」と首題を掲げ、半葉九~十一行、和歌は一首一行書き、詞書は三字下げに書写している。文中にはまま墨書訂正がある。帖末には「建長七年五月十六日中風右筆懇終書写之功/特進前亜相戸部尚書藤原(花押)」と為家の書写奥書があり、ついで老筆で為家が記した校合奥書、および文永二年(一二六五)四月の子息為相への付属奥書があって、本帖が撰者為家の自筆本であること、その後為家が奏覧本と校合し、為相に譲与した証本であることを明らかにしている。『続後撰和歌集』は古写本の伝存少なく、本帖は伝存稀な撰者自筆本としてその価値が高い。

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