天引の麦祭り
あまびきのばくまつり
概要
「麦祭り」は、天引本村の諏訪神社で行われている祭りである。籾殻をむいただけの大麦に小豆を混ぜ合わせ、大釜で煮炊きをする。炊き上がった麦飯は半切に入れ、法螺貝吹きを露払いに氏子総代らが行列を仕立てて「エイトー、エイトー」の掛け声をかけながら担ぎ上げ、神社へ運ぶ。神社に着くとバクッ葉に麦飯を盛り、神前や境内に祭られている4ヶ所の神様に供える。10月の本祭りでは、神主の祝詞奉上、獅子舞・神楽が奉納される。バクッ葉に盛られた麦飯は、神社に集まった氏子や参拝者等にも配られ、氏子たちはこれを包んで持ち帰り、食べることにより、五穀豊穣、家内安全、無病息災を祈る。キササゲは諏訪神社境内、婦人の家等数カ所に植え付けられている。なお、神社の入口に立てられる幟は向かって左は「新屋明神」、右が「諏訪神社」である。