風鈴
ふうりん
概要
坩堝でガラスを摂氏1330度に熱して溶かし、直径1㎝ほどの細いガラス管(トモザオ)で溶けたガラスをすくいとって、息を吹き込み、宙吹きして膨らませる。球状になったら、ガラスを管からはずし、切り落として冷やす。風鈴の内側に顔料で色付けを行い、あらかじめ頭部にあけた穴に糸を通し、それに細いガラス管を通して短冊を下げる。このガラス管と本体の縁が触れあって音が出るものである。従来の風鈴は丸いものが主であったが、ケシの花形やひょうたん形を考案し、いずれも大・中・小各サイズを製品化している。近年まで、11月にふいご祭りをし、年2~3回新たに耐火煉瓦を積み上げて炉(燃料はコークス)を組んでいたが、健康および近隣対策のため、電気炉を導入した。原料のガラスもリサイクルに取り組んでいる。また、儀治氏は、従来ガラス風鈴と称されていたものを「江戸風鈴」と改称し、商標登録をしている。