猪目洞窟遺物包含層
いのめどうくついぶつほうがんそう
概要
猪目湾の西端にある海蝕大洞穴で、洞口は東に向き、幅36メートル、高さ中央部にて約12メートルを有し、奥に進むにしたがって幅と高さとを減じ、トンネル状の岩隙となる。洞底には凝灰岩の巨塊小片微砂等が推積している。
昭和23年10月漁港修築中に偶然推積層から各種の遺物が発見された。遺物は層序的に良好な保存状態で存するもので縄文式土器、弥生式土器、貝釧及び土師器、須惠器、各種木製品より成り、人骨も埋存している。
日本海沿岸の洞窟遺跡として学術上価値が高い。