柳橋水車図屏風(六曲一隻)
りゅうきょうすいしゃずびょうぶ(ろっきょくいっせき)
概要
「柳橋水車図屏風」は桃山から江戸時代にかけて流行した画題の一つで、漢画派の中心的な集団の一つであった長谷川派が得意とした。画面左上より右下へと大きな橋が架け渡され、画面の左右端には柳が描かれている。橋の下には青海波のような意匠的な形をした波が描かれており、波間には蛇籠と水車が浮かんでいる。蛇籠と水車には盛り上げ胡粉が、雲や橋には切箔や金砂子が用いられており、工芸的な意匠が凝らされている。柳・橋・蛇籠・水車といったモチーフが描き込まれていることから、宇治川を表していると考えらる。