杉戸絵 経正竹生島詣図
すぎとえ つねまさちくぶじまもうでず
概要
古来、大和絵の好画題となっている「平家物語」の次のような一場面を描いたもの。「但馬守平経正は詩歌管弦の道に秀でていた。
平維盛源氏征討の副将となり、北国へ下向の途次、竹生島に詣で、一夜参籠し居待の月を仰いで琵琶を弾じたところ、竹生島明神が感応して、白龍となって出現した」
2面の杉戸絵には落款も印章も無く、作者が詳らかではないが、人物(経正)の顔の描き方から、「司馬温公図」を描いた
龍雲の筆によるものではないかと考えられる。