工楽松右衛門旧宅
くらくまつえもんきゅうたく
概要
工楽松右衛門旧宅
くらくまつえもんきゅうたく
兵庫県
砂町出身の松右衛門は、兵庫津に出て、のちに廻船問屋、御影屋を経営した。松右衛門は、幕府や諸藩の命で、箱館・択捉島・鞆ノ津など国内の港を修築した功績により、「工楽」姓を与えられた技術者であった。また、「松右衛門帆」という廻船の帆を改良したり、築港に用いる特殊船を発明した。一方、工楽家は、高砂町今津町に住居を構え、代々、加古川の河川改修や、高砂港を改築し、地元近世港町高砂の発展に貢献した。
現在、工楽松右衛門旧宅には、主屋や舟板を使った土塀などが保存されており、堀川に面した土蔵群とともに、物流の拠点として繁栄した近世港町の歴史的景観を残している。高砂市の歴史上で重要な人物の旧跡として価値が高いことから、高砂市指定文化財に指定する。
兵庫県高砂市今津町532
高砂市指定
指定年月日:20160128
高砂市
記念物