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楽譜帖

がくふじょう

概要

楽譜帖

がくふじょう

明治

鍋島直大  (1846~1921)

なべしまなおひろ

明治時代後期~大正時代

紙本墨書・朱書・鉛筆

縦10.9cm 横18.3cm

1帖

佐賀県佐賀市松原2丁目5-22

公益財団法人鍋島報效会

侯爵鍋島直大自筆の雅楽譜。明治~大正の年記を伴う書き入れが見られる。「上野戦争」「大政復古」「永田町自邸へ行幸啓(明治25年)」「明治二十九年戦ひ終り夢を見て神前ニテ歌ヲ」「日露戦争後凱旋後」などを契機に詠んだ和歌に曲をつけたものも含まれている。
なかには「赤十字看護夫人」「妻の看護婦人」などとともに「黄鐘調 律旋 直大作曲 東儀季煕定ム 此レニ栄子ノ赤十字社ノ歌ヲ付ケル」との作曲の契機が記された一曲がある。日本赤十字社篤志看護婦人会の会長を務めていた栄子夫人の詠歌に直大が作曲して雅楽曲に仕立てているのである。そして本作も含め多くの直大作曲譜には、雅楽師長などを務めた東儀季熙により「定ム」「調ベ済ム」などと記されていることから、宮内省式部職の専門家の眼を通していたことも分かる。

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キーワード

栄子 / 鍋島 / 佐賀 / 看護

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