群がる馬
むらがるうま
概要
パステル調のカラフルな色合いの中に、たくさんの馬が軽やかなタッチで描かれている。白馬やクリ毛、赤毛の馬たちが、草を食べたり首をのばしたり、様々なポーズで表され、100号の大きなキャンバスの中に流れるような構図を作り出している。作者は、夫の好太郎の故郷である北海道を訪れた際に見た馬の美しい姿にひかれ、この頃しばしば作品にしている。第8回独立展(1938年)には、木の周辺に何頭もの馬を描いた<白馬の群>を出品している。本作品も大作であり、何らかの展覧会に出品された可能性があるが、特定できていない。馬をモチーフに想像力と色彩感覚を豊かに展開させた作品である。
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一宮市三岸節子記念美術館