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高岡町奉行肖像

たかおかまちぶぎょうしょうぞう

概要

高岡町奉行肖像

たかおかまちぶぎょうしょうぞう

日本画 / 江戸 / 富山県

堀川敬周  (1789頃~1858)

ほりかわけいしゅう

富山県高岡市

天保11年/1840年

絹本・著色

【本紙】縦41.2cm×横68.2cm
【全体】縦129.0cm×横82.7cm
【軸長】89.1cm

1

富山県高岡市古城1-5

資料番号 3-01-01-7

 高岡初の町絵師・堀川敬周による江戸後期の高岡町奉行、由比忠左衛門義勝(向かって右)・脇田平之丞直与の肖像画である。
 本図は高岡川原町ゆかりのものである。
 明和9年(1772)、鰯類など塩干魚を取り扱う四十物師を悩ませていた高額な口銭(税金)が時の高岡町奉行(大野仁兵衛・小川八左衛門)の裁きによって、一部緩和された。四十物師が多く住む川原町ではこれを永く記念するため毎年「鰯祭り」を行い恩に報いていた。
 しかし、天保8年(1837)に再び魚の取り扱いについて紛争が起こった。この時、由比・脇田の両奉行は四十物師のために尽力してくれたので、これを徳として、本図を作り、鰯祭りに併せて祀ったといわれる。制作年代(天保11年)は箱蓋裏の墨書により知られる。
 ちなみにこの由比・脇田の両奉行は、天保11年(1840)、棹銅(銅インゴット)の仕入れに苦労(大坂銅座から藩が買い上げていたので入手難)していた高岡鋳物師のために、藩と折衝して、役銀を上納すれば自由に売買できるように仕法改正もしている。

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