鈴井町獅子館
すずいちょうししやかた
概要
鈴井町獅子館
すずいちょうししやかた
愛知県
江戸時代後期~明治中期、地元の伝承では江戸時代後期の天明年間
木造金箔貼の流造式構造。屋形と長持に分かれている。屋形部は4本の丸柱で切破風の屋根を支え、胴部となる柱内は吹き抜けで中央に獅子頭を置く台がある。格子状の障子屋根で、屋根上に龍と獅子、棟の中央には火炎(宝珠)を龍が両側から睨み、その両端に鯱がある。左右の切破風頂を鬼が噛んでいる。軒下にある組み物部分から先手と呼ばれる龍頭の彫刻が突出た飾りを三段(三手先)取り付けている。正面の軒先に向拝の障子屋根を出し階段が拵えられ、四角い柱の下まで龍が巻きついている。向拝は龍の海老虹梁となっている。四本柱の正面を除いた部分と向拝の階段には高欄がある。長持は屋形をのせる台で、内部に屋形のセリ上がり機工があり、台から出た紐を引くことで上下させていたが、現在は装置が壊れている。
屋形:本体屋根幅955mm、向拝幅833mm、本体破風幅880mm、向拝出270mm、四本柱上(正面442mm、破風下440mm)、高覧下(正面620mm、破風下620mm)全体の台座(長さ830mm、幅570mm)向拝下台座部(正面552mm、横552mm)、高さ1510mm長持:長さ1625mm、幅880mm、高さ620mm、総高:2130mm、長持:長さ1625mm、幅880mm、高さ620mm、総高:2130mm
1輌
愛知県岩倉市鈴井町立切65番地
鈴井八幡社
有形民俗文化財
江戸時代後期天明の頃、豊年祈願の獅子舞が盛んに行われ、獅子を収納するために獅子館が製作され、現在まで伝承されている。鈴井町以外では東町、大市場町にも存在したが現在までは伝承していない。