西野山3号墳出土遺物
にしのやまさんごうふんしゅつどいぶつ
概要
西野山3号墳は昭和26(1951)年に発掘調査が実施された古墳であり、兵庫県では戦後初めて学術的な発掘調査が実施され、報告書が刊行された古墳である。
墳形は円墳とも前方後方墳ともいわれるが、正確な規模や形状は明らかではない。主体部は排水溝を持つ粘土槨1基が検出されたが、他にも埋葬施設が存在した可能性が指摘されている。
出土遺物は唐草文帯四神四獣三角縁神獣鏡1点、管玉多数、勾玉2点、銅鏃4点、鉄剣3点、鉄鏃6点以上、鋤先1点、やりがんな1点、刀子2点の他、有機質製短甲が出土している。
三角縁神獣鏡は千種川流域では唯一の出土であると同時に、有機質製短甲という極めて特殊な遺物が出土しており、注目される。