四天王寺 宝蔵
してんのうじ ほうぞう
概要
四天王寺の宝蔵は本坊の南端に西面して建つが、もとは南面して建っていた。校倉造の高床構造であり、束柱の柱間は桁行、梁間ともに3間である。宝蔵はそれ以前は双蔵形式の蔵であったものが、享和元年(1801)の火災で焼失した後、翌年に単独の蔵として建設されたものであり、寺宝などの貴重な宝物を収納していた。近世後半に建設された校倉は類例が少なく、また近世に建設された校倉としては最大規模であることも特徴である。また古式を伝える四天王寺の建築としても貴重である。