菅浦文書(千二百八十一通)/菅浦与大浦下庄堺絵図
すがうらもんじょ(せんにひゃくはちじゅういっつう)/すがうらとおおうらしものしょうさかいえず
概要
琵琶湖の北岸滋賀県伊香郡菅浦の地に伝来した区有文書で、鎌倉時代より江戸時代に至る総数千二百七十九点を存している。その内容は菅浦の歴史を反映し多岐にわたっているが、特に「惣」を中心とする中世村落の規模を具体的に伝えた文書として、わが国歴史上にその価値が高い。
絵図は鎌倉から南北朝時代にかけて隣接する寺門円満院領大浦庄と庄内唯一の田地である日差・諸河の地をめぐる堺相論の際に作製されたもので、山門檀那院領として竹生島の支配の下にあった菅浦庄の庄域や、竹生島都久夫須麻神社の社頭景観等を簡略ではあるがよく描写して注目される。
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