江山臥遊図巻
こうざんがゆうずかん
概要
程正揆は字を端伯、号を鞠陵、清溪道人などといい、孝昌(湖北省)の人。明朝では翰林院編集として南京につとめ董其昌の指導を受けましたが、清が成立すると仕官し、のち官を辞して南京に住して周工亮や髡残らと交流、黄公望らにならう山水画を描きました。明末清初の遺民には様々なタイプがいましたが、程正揆は南京によりながらもすでに北京政権との密接な関係を築き始めた人物といえます。生涯に五百本にも及ぶ「臥遊図」を描いたと伝えられ、ここには「第乙百五十三卷」との番号があります。