山領主馬宛書簡
やまりょうしゅめあてしょかん
概要
山領主馬宛書簡
やまりょうしゅめあてしょかん
司馬江漢筆 (1747-1818)
しばこうかん
江戸時代、文化5年頃/1808年頃
紙本墨書
15.9×51.1
1枚
新暦之吉兆御同意申納候、春寒兎角候て厳しく、愈御安平可被御座候段、奉慶賀候。然ハ御在所之産物干かき一重之内頂戴仰被下候段、千万難有奉存候、是ハ茶菓ニ至て妙なる物ニて一入賞味不浅候、拝顔御礼申上度、私事モ未門外へ不出、松かざりを一向ニ不見申ニ過し申候、去々年よりハ年礼ヲ止メ申候て大楽ニ相成、夫故罷不出候。西之丸下辺へも未参候。何レ近日御見舞申上度候。村山氏十三日ニ御在所へ御立之様ニ承候、兎角ニ寒故一向ニ空く手をつくねて暮し申候。先ハ当礼貴答迄、匆々頓首。
山領主馬様
貴酬 司馬江漢
来歴:1985神戸市立博物館
参考文献:
・神戸市立博物館特別展『司馬江漢百科事展』図録 1996
・『司馬江漢全集』第2巻 P.341(八坂書房 1993)
・中野好夫『司馬江漢考』P.24(新潮社 1986)
【江戸の絵画】