能面茗荷悪尉
のうめんみょうがあくじょう
概要
能面茗荷悪尉
のうめんみょうがあくじょう
室町時代/1392-1573
桧材。胡粉地に黄土彩色。眉を垂れ、眉間の八字型皺を茗荷風目の上瞼に連続させ、頬骨を突起させ細く鋭く彫り、目に細い金輪をはめた相貌は特色がある。髪を毛描きし、鼻髭・唇下髭・顎鬚を黒い植毛にしてある。口を大きくあけ上下歯列を見せる。逸品である。
裏に黒漆を塗り、鼻柱のところに縦に細い鉋目を十本ほど入れ、鼻穴のあたりに三本細い鉋目を入れている。これは「しらせ鉋」といい、出目満照の作であることを示したものである。
縦20.3cm/横15.0cm
1面
鯖江市指定
指定年月日:20120427
有形文化財(美術工芸品)
舟津神社は『延喜式神名帳』記載の「丹津神社」に比定される古社で、北陸鎮護の社として篤い崇敬を受け、享保5年(1720)の間部氏転封後は鯖江藩主間部家に祈願所とされた。本殿を初め赤鳥居・大鳥居、広大な社叢など数多くの文化財を保有している。