生安寺の木造地蔵菩薩半跏像
しょうあんじのもくぞうじぞうぼさつはんかぞう
概要
本像は、天明8年江戸仏師で祐天寺の仏像を多く制作している竹崎石見による作で、寛政9年(1797)祐天寺六世全祐から松本本町の光明院へ奉納されたものである。享保3(1718)年、松本藩主水野忠周の夢枕に高僧祐天上人が現れたことが発端となり、80年後光明院の地蔵菩薩像が祐天寺に遷座し、代わりに本像が光明院に遷されている。
明治の廃仏毀釈で光明院が廃され所在不明となっていたが、平成28年に生安寺で所在が確認された。像に残る制作者や年号の墨書等は『江戸名所図会』等の記載と一致する。