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ハイステル像

はいすてるぞう

概要

ハイステル像

はいすてるぞう

日本画 / 江戸

北山寒巌筆  (1767-1801)

きたやまかんがん

江戸時代/18世紀後期

絹本著色

83.6×39.9cm

1幅

落款:「door Van Dijk.」題:「LAURENS HEISTER, M.D./en Hoogleexaar In Helmstad.」 ドドネウス『本草図譜』の写し(紙本墨書)が付属 

来歴:大槻磐水家→1934池長孟→1951市立神戸美術館→1965市立南蛮美術館→1982神戸市立博物館

参考文献:
・橋本寛子「北山寒巌筆《ヘイステル像》をめぐって」(『美術史』60(2) 2011)

墓所法源寺の碑によると、寒巌(かんがん 1767〜1801)の父は神官の馬道良(ば どうりょう)。江戸麻布(あざぶ)に生まれ、諱を孟煕(もうき)、字を文奎(ぶんけい)といいます。

学問に精敏で、絵事に巧妙であり、父が命を受けて天文台の両天儀の修繕をした時に補佐をしました。また、西洋人の館舎に出入りし、その国の学問と書画に優れたため、フランドルの画家ファン・ダイクにちなみ「樊泥亀(はんでいき)Door van Dijk」の名を用いたといいます。

漢画をよくし、花鳥画や洋風画にも佳作をのこします。『紅毛雑話』にはヨンストン『動物図譜』から「鰐之図」と「獅子之図」を描きます。田能村竹田(たのむらちくでん)は著書で、35歳という若さで亡くなった寒巌の才能を惜しんでいます。

【江戸の絵画】【江戸時代の洋学】

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