書状
しょじょう
概要
【書状 賀茂真淵(1697~1769)筆 江戸時代・明和4年(1767)】 71歳の真淵が38歳の宣長に宛てた書状。真淵は巻1・2・11・12・13・14の6巻が『万葉集』の原形と考え、本書状でもその考えに基づき読むべき順序を示す。なお、この4年前、両者は1度だけ出会う(「松坂の一夜」)。以後文通して真淵は国学の心を伝えた。 【ルビ】まつさかのひとよ
【書状 本居宣長(1730~1801)筆 江戸時代・寛政10年(1798)】
35歳から執筆を始めた『古事記伝』全44巻があと1巻で完成すること、「もののあわれ」を提唱した『源氏物語玉の小櫛』全9巻が刊行間近のこと、『群書類従』はぜひ大量に刷って世に広めるべきことを塙保己一門人の石原正明(1760~1821)に伝える。69歳の筆。