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丸に三引両と桔梗紋散蒔絵鉄漿箱

マルニミツビキリョウトキキョウモンチラシマキエカネバコ

概要

丸に三引両と桔梗紋散蒔絵鉄漿箱

マルニミツビキリョウトキキョウモンチラシマキエカネバコ

漆工

縦:25.0cm 横:22.0cm 高:25.0cm

1具

 鉄漿は御歯黒のこと。鉄漿付け道具には鉄漿沸し、鉄漿坏、鉄漿付け筆(歯黒筆)等が含まれる。平安時代末までは女子の慣習であったのが、じきに公家の男子や武士の間にも広がり、中世には上層の武士の間で一般化したとされる。ふつう、成年式(成女式)を機に行われた。江戸時代には男性の鉄漿が廃れる一方、女性の間では庶民層にまで普及。婚礼前後に付ける慣習も増加し、やがて既婚女性の象徴となった。コンパクトサイズの本作品も婚礼の際に揃えられた調度であろう。

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キーワード

調度 / 婚礼 / 蒔絵 /

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