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野分蒔絵扇形箱

ノワキマキエオウギガタバコ

概要

野分蒔絵扇形箱

ノワキマキエオウギガタバコ

江戸時代 初期・17世紀

縦29.5cm:横21.6cm:高 5.6cm

1合

扇を象(かたど)った箱。用途は不明だが、香木などをしまったかもしれない。場面は『源氏物語』の「野分」。台風一過、夕霧が、父、光源氏の名代で秋好中宮を見舞った折りに目にした景色である。霧の中、色とりどりの衣装を身につけた童女たちが庭に降り、秋草の露を虫籠にかけてまわり、辺りには香も立ちこめていた。ものの憐れと雅びが入り交じる幻想的な秋の印象である。蓋裏には籬に桔梗や撫子などが描かれている。

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キーワード

/ 蒔絵 / / 源氏物語

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