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草虫図

概要

草虫図

絵画 / / 中国

筆者不詳

制作地:中国

元時代・14世紀

絹本着色

(本紙)各149.4×77.9→(修理後)葡萄:150.5×79.2/竹:150.6×79.2

2幅

重要文化財

①中国では常州(江蘇省毘陵)を中心に多くの草虫画が描かれ、豊かな色彩で幸せあふれる主題を表しました。これらの絵画は、日本では「常州【じょうしゅう】(毘陵【びりょう】)草虫画」と呼ばれ愛されてきました。本図はその中でも古い作例に属し、自然さと克明な描写を特徴としています。

②(左幅) 中央に蜀葵(しょっき)(タチアオイ)と菊、手前左にオオバコ、右にナスを描いています。トンボや蝶、蜂などが飛び、カマキリが顔をのぞかせます。豊かな花を咲かせる芙蓉【ふよう】には栄華の、萱草【かんぞう】には男子誕生を願う意味がありました。華麗な画面に人々の幸せの願いが充満しています。

③(右幅) 中央に大きく黄立葵(トロロアオイ)と鶏頭【けいとう】、鳳仙花【ほうせんか】を描き、手前左に地瓜、右に露草を描いています。それぞれ番【つが】いの蝶や蜂が飛び、根元に一匹のカタツムリが這い出しています。鶏頭には立身の意味が、多くの実をつける植物は、多子を願う吉祥の意味もありました。(130226_t081)
(170411_t081数文字追加)

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キーワード

/ 毘陵 / / びりょう

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