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香良洲浜

概要

香良洲浜

絵画 / 水彩 / 明治 / 日本

榊原一廣  (1883-1941)

さかきばらかずひろ

1906(明治39)年

水彩・紙

32.1×49.1

1883(明治16)年に三重県鈴鹿郡亀山町(現・亀山市)に生まれた榊原は、三重県尋常中学校に入学し、鳥羽出身の新井謹也と知り合う。1904(明治37)年に京都で新井と再会したことが契機となり、新井が師事していた牧野克次に入門し、同時に聖護院洋画研究所に入所する。1906(明治39)年には浅井忠を院長として新設された関西美術院で学び、関西美術会第5回競技会に出品した作品で二等賞を受け、その後も同会の展覧会等に出品を重ねた。
 本作は、1906年夏に帰省した際、伊勢湾沿岸の香良洲の浜辺を訪れて制作したものである。緑の草が生い茂った浜辺には、小さな漁船が並び、穏やかな夏の情景が広がっている。水彩画の特質を活かして明るく軽やかな筆致で描かれた画面には、師である浅井の影響がみられる。美術院で、正確なデッサンと明快な色彩表現を誠実に学んでいたことがうかがえる作品である。

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キーワード

浅井 / 洋画 / 美術 / 作品

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