世界遺産と無形文化遺産
斎場御嶽
せーふぁうたき
主情報
- 記載物件名
- 斎場御嶽
- 写真掲載許可
- 南城市教育委員会
- 注意事項
- 立入制限が行われています
解説
詳細解説
王国最高位の女神官である聞得大君の就任儀式「御新下り」が行われた格式の高い御獄です。中央集権的な王権を信仰面、精神面から支える国家的な祭祀の場として重要な役割を果たしただけでなく、琉球の開閥神「アマミク」が創設した御獄の一つといわれています。 御獄の創設年は判然としませんが、記録などによると、15世紀前半には国王がこの御獄に巡幸しています。御獄内は、様々な形状をした奇岩や樹林地となっており、神々しい雰囲気が醸し出していて、大庫理、寄満、三庫理、チョウノハナという拝所があります。これらの語源は明らかでないものの、大庫理、寄満、三庫理は同様の名称が首里城正殿内に存在することから、首里城、すなわち王権と深い関わりがあったことは明らかです。 戦前までは、男子禁制であった聖地ですが、現在では老若男女問わず、多くの人が参拝に訪れています。琉球地方に確立された独自の自然観に基づく信仰形態を表す顕著な事例です。