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大平山元遺跡

おおだいやまもといせき

主情報

記載物件名
大平山元遺跡

解説

縄文時代の始まりを示す遺跡

詳細解説

 陸奥湾に注ぐ蟹田川沿いの段丘上に立地する縄文時代開始直後の遺跡です。旧石器時代の特徴を持つ石器群とともに、土器と石鏃が出土しました。土器に付着した炭化物の年代測定の結果、15,000年以上前のものであることが明らかにされています。土器は、重量があり壊れやすく、移動に適
さないため、土器の出現は定住の開始を示すと考えられています。石器を製作した場所や調理に用いた土器片の広がりなども確認されており、旧石器時代の遊動から縄文時代の定住へと生活が変化し、定住開始期の様子を知る上で重要な遺跡です。