世界遺産と無形文化遺産
二ツ森貝塚
ふたつもりかいづか
主情報
- 記載物件名
- 二ツ森貝塚
解説
海水性及び汽水性の貝塚が環境の変化を示す集落跡
詳細解説
小川原湖に面した丘陵上にある大規模な貝塚を伴う集落跡です。平坦部に竪穴建物や貯蔵穴による居住域、その外側に貝塚や墓域が配置されています。貝塚は、丘陵の北斜面と南斜面に形成されました。下層にはマガキ、ハマグリ、ホタテなどの海水性、上層にはヤマトシジミなどの汽水性の貝殻が堆積し、海進・海退による環境変化に適応した人々の 生活を示しています。このほか、魚骨や動物骨、動物の骨や角でつくられた釣針や銛などの骨角器も多数出土しています。なかでも精巧に加工された鹿角製櫛は当時の高い精神性と加工技術を知る上でも貴重です。