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小牧野遺跡

こまきのいせき

主情報

記載物件名
小牧野遺跡

解説

複雑な配席構造を持つ大規模な環状列石

詳細解説

 八甲田山西麓に広がる台地上に立地する環状列石を主体とする祭祀遺跡です。環状列石は、中央帯・内帯・外帯の三重構造で、その周りに一部四重となる列石が配置され、全体で直径55mになります。環状列石は、土地造成が行われた後、楕円形の石を縦・横に組み合わせて円環状に配置して構築されています。環状列石やその周囲の捨て場からは、土偶やミニチュア土器、400点を超える三角形岩版などの祭祀遺物が出土しています。本遺跡の周辺には環状列石が確認されていないため、複数の集落によって構築、維持・管理されたものと考えられています。