世界遺産と無形文化遺産
入江貝塚
いりえかいづか
主情報
- 記載物件名
- 入江貝塚
解説
共同の祭祀場や墓地を支えた集落跡
詳細解説
内浦湾を望む段丘上にある貝塚を伴う集落跡です。竪穴建物による居住域、墓域、貝塚で構成されます。貝塚からは、 アサリやイガイなどの貝類、ニシン、ヒラメ、マグロなどの魚骨、イルカなどの海獣骨、動物の骨や角を加工した釣針や銛などの骨角器が出土し、漁労や狩猟が活発に行われていたことを示しています。墓域からは、ポリオ(小児麻痺)や筋ジストロフィーが原因と考えられる筋萎縮症に罹患したとみられる成人人骨が見つかっており、集落内で手厚い介護を受けながら生活していたことを伝えます。このほか、イノシシの牙を用いた装身具なども出土し、高い精神性を示しています。