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伊勢堂岱遺跡

いせどうたいいせき

主情報

記載物件名
伊勢堂岱遺跡

解説

4つの環状列石が集中した祭祀遺跡

詳細解説

 米代川近くの段丘上に立地する環状列石を主体とする祭祀遺跡です。遠方の山並みが一望できる段丘北西端に4つの環状列石が隣接して配置され、最大のものは直径約45m に及びます。環状列石の下部には土坑墓がみられ、墓地と祭祀場を兼ね備えた空間と考えられています。環状列石の周囲には掘立柱建物や貯蔵穴が同心円状に配置され、土偶や動物形土製品、鐸形土製品、岩版、三脚石器、石剣などの祭祀遺物も多数出土しています。周辺には環状列石が確認されていないため、広域にわたる複数の集落によって構築、維持・管理されたと考えられています。