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大湯環状列石

おおゆかんじょうれっせき

主情報

記載物件名
大湯環状列石

解説

規則的な構造を示す2つの環状列石

詳細解説

 大湯川沿いの段丘上に立地する環状列石を主体とする祭祀遺跡です。万座と野中堂の2つの環状列石があり、大小 の川原石を組み合わせた配石遺構によって円環が形成されています。万座環状列石が最大径52m、野中堂環状列石が 最大径44mとなります。それらの周囲には、掘立柱建物、貯蔵穴、土坑墓など が同心円状に配置され、土偶や土版、鐸形土製品、石棒、石刀などの祭祀遺物が数多く出土しています。2つの環状列石の中心の石と「日時計状組石」 を結んだ軸線が夏至の日没方向とほぼ一致するため、太陽の運行を意識して構築されたとする意見もあります。