世界遺産と無形文化遺産
西三川砂金山
にしみかわさきんざん
主情報
- 記載物件名
- 西三川砂金山
解説
詳細解説
西三川砂金山は、佐渡島最古の金の産地として12世紀の『今昔物語集』に登場する砂金を採掘する鉱山です。16世紀末に大規模模な採掘が始まり、徳川幕府の直轄地となった17世紀初頭からは佐渡奉行所の管理・運営の下で、村人達が共同で砂金採掘を行っていました。西三川砂金山では、砂金を含む山の地層を掘り崩し、水勢を利用して砂金を採掘・選鉱する「大流し」という独特な採掘法が行われていました。現地には今も導水路・堤・配水路・採掘場・排水路など、「大流し」の全体像を示す遺構が良好に残っています。集落には、管理・運営に関わる金山役宅跡、村人達の取りまとめ役として操業を差配した金子勘三郎家住宅の他、鉱山の文化を示す鉱業の神を祀った大山祇神社や能舞台があり、操業当時の鉱山の村の雰囲気を感じることができます。