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世界遺産と無形文化遺産

原爆ドーム

げんばくどーむ

世界遺産登録年:1996年

構成する文化遺産

主情報

記載物件名
原爆ドーム
構成資産
原爆ドーム
所在地(市町村)
広島県広島市
暫定記載年
平成7年(1995年)
推薦年月
平成7年(1995年)9月
記載年月
平成8年(1996年)12月
評価基準
(ⅵ)
都道府県所管課
広島県教育委員会事務局管理部文化財課
自治体等HP
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/list843-4808.html (広島市HP)
ユネスコ資産ページ
https://whc.unesco.org/en/list/775
写真提供
広島県教育委員会

関連資料

解説

詳細解説

原爆ドームは広島県の物産の改良増進を図り、産業の発展に貢献する目的で、大正4年4月に建設された広島県物産陳列館で、チェコの建築家ヤン・レツルが設計したものです。北方の中国山地から広島湾へと流れる太田川が形成したデルタ上、太田川(本川)と元安川の分岐する地点が建設場所に選ばれ、その河岸約2,310平方メートルを埋め立て、旧広島藩の米倉と民有地を整地して加え、全体で約3,200平方メートルを敷地として使用していたといわれます。

建物は、煉瓦と鉄筋コンクリートで作られた3階建てで、正面中央階段室を5階建てドームとし、一部に地階を有していました。屋根のドーム部分は銅板葺、そのほかはスレート葺とし、ドーム先端までの高さはおよそ25メートル、建築面積はおよそ1,002平方メートルでした。また、噴水池をもつ洋風庭園や、四阿をもつ和風庭園も整備されていました。

建物は原爆の爆心地から北西約160メートルの至近距離にあり、熱線と爆風を浴びて大破、全焼しました。しかし、爆風が上方(爆発点高度約600メートル(※))からほとんど垂直に働いたため、ドーム中心部は奇跡的に倒壊を免れたと考えられています。「原爆ドーム」という呼び名は、建物の頂上天蓋の残骸が傘状になっている姿から「いつ頃からともなく、市民の間から誰ということもなく自然に言い出された」といわれています。

※最新の知見に基づき、爆発点の高さを推薦書に記載している約580メートルから約600メートルへ修正している。