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世界遺産と無形文化遺産

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(平成30年度記載)


長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
本資産は,禁教時代の長崎と天草地方において,既存の社会・宗教とも共生しつつ信仰を密かに継続した「潜伏キリシタン」の伝統を物語る稀有な物証です。
潜伏キリシタンの文化的伝統が形成される契機となる出来事が考古学的に明らかにされている原城跡,潜伏キリシタンが密かに信仰を維持するために様々な形態で他の宗教と共生を行った集落(平戸の聖地と集落・天草の﨑津集落・外海の出津集落・外海の大野集落),信仰組織を維持するために移住を行った離島部の集落(黒島の集落・野崎島の集落跡・頭ヶ島の集落・久賀島の集落・奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)),潜伏キリシタンの伝統が終焉を迎える契機となった出来事が起こり,各地の潜伏キリシタン集落と関わった大浦天主堂から構成されています。

■原城跡((はらじょうあと)
 潜伏キリシタンの文化的伝統が形成される契機となる「島原・天草一揆」の現場。

■平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳,中江ノ島)(ひらどのせいちとしゅうらく(かすがしゅうらくとやすまんだけ,なかえのしま))
 既存の自然崇拝に重ねて山岳やキリシタンの処刑の行われた島を崇拝した。

■天草の﨑津集落(あまくさのさきつしゅうらく)
 潜伏キリシタンが,生活・生業に根差した身近なものを信心具として代用して崇敬した。

■外海の出津集落(そとめのしつしゅうらく)
 潜伏キリシタンがマリア像などの聖画像に対して密かに祈りを捧げ,教会歴・教理書を信仰のよすがとした。

■黒島の集落(くろしまのしゅうらく)
 平戸藩が黒島の牧場跡地への耕作移住を奨励したのに応じて,潜伏キリシタンが当該各地から移住した。

■野崎島の集落跡(のざきじまのしゅうらくあと)
 神社の氏子となることにより従来の神道への信仰を装いつつ,密かに潜伏キリシタンとしての信仰を続けた。

■頭ヶ島の集落(かしらがしまのしゅうらく)
 病人の療養地として忌避された無人島へと移住することにより,密かに信仰を継続しようとした。

■久賀島の集落(ひさかじまのしゅうらく)
 漁業又は農業に伴う作業をともに行うことで仏教集落の住民とも互助関係を築き,密かに潜伏キリシタンとしての信仰を継続した。

■奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)(なるしまのえがみしゅうらく(えがみてんしゅどうとそのしゅうへん))
 既存の集落から離れた海に近い谷間に居を構え,自らの信仰を組織的に継続した。解禁後彼らが立てた教会堂は,地形及び在来の建築意匠・工法に基づく風土的特徴とカトリック教会としての西洋的特徴との融合がもたらした代表例。

■大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)
 建造直後の1865年,密かに信仰を継続してきた潜伏キリシタンの一人が信徒であることを告白した「信徒発見」の舞台。

記載物件名 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
具体的な物件 原城跡,平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳,中江ノ島),
外海の出津集落,外海の大野集落,黒島の集落,
野崎島の集落跡,頭ヶ島の集落,久賀島の集落,
奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺),
大浦天主堂,天草の﨑津集落
所在地 長崎県南島原市,平戸市,長崎市,佐世保市,小値賀町,新上五島町,五島市,熊本県天草市
記載年月 平成30年6月
区分 文化
原城跡
原城跡
平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)
平戸の聖地と集落
(春日集落と安満岳)
平戸の聖地と集落(中江ノ島)
平戸の聖地と集落(中江ノ島)
天草の﨑津集落
天草の﨑津集落
外海の出津集落
外海の出津集落
外海の大野集落
外海の大野集落
黒島の集落
黒島の集落
頭ヶ島の集落
頭ヶ島の集落
久賀島の集落
久賀島の集落
奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)
奈留島の江上集落
(江上天主堂とその周辺)
大浦天主堂
大浦天主堂
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