熱海野島別荘 あたみのじまべっそう

油彩画 / 昭和以降 / 日本 

梅原龍三郎 (1888-1986)
うめはらりゅうざぶろう
1933
油彩,カンヴァス
53.5×65.3
神奈川県立近代美術館

 まぶしい夏の陽光を浴びる、いかにも風通しのよさそうな別荘が鮮やかな色彩で描かれています。画家の友人の写真家・野島康三の熱海の別荘です。赤と緑という補色が画面を生き生きとさせ、思い切って簡略化された表現は、細かな部分よりもこの解放感あふれる雰囲気全体へと視線を誘わずにおきません。
 梅原龍三郎は、最初フランスに留学し、オーギュスト・ルノアールの薫陶を受けました。この画家の伸びやかさはフランスで近代美術と出会い、大きく開花し、帰国後はヨーロッパの模倣ではなく、東洋的な絵画を油絵で追求するようになりました。
 「筆致も設色も極めて簡素である。さうして其の悉くが極度に生きている。」(「大津絵に就て」『浮世絵新聞』第3号、1929年11月)。梅原は江戸の民衆絵画・大津絵の「簡素」な美しさを「マチスも及ばない」というほど評価していました。そうした好みの変化がこの作品にははっきりと反映しています。

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