那覇安里のフェーヌシマ
なはあさとのふぇーぬしま
概要
フェーヌシマは南島と表記されるものであるが、この踊りは棒踊の一種であり、南海の諸島に近い沖繩独得の様相を呈している。赤毛のカツラで頭部を覆い、腰蓑を着けた踊り手のいでたちは南洋スタイルである。
踊りの次第は、ホウーという掛け声とともに旗持ちの鐘打ちを先頭に、数十人の踊り手が登場し、棒を持った者(前列)、瓢箪を持った者(後列)の二手に分かれる。まず、鈴のついた棒を地についてジャラジャラいわせたり、棒打ち合戦をしたり、二人組になっての水車踊を見せるなどのエネルギッシュで勇壮なものである。その後に瓢箪踊となる。
踊りは、南方系の棒踊と大和の念仏踊が混合したものと理解できるが、かつて各地の祭礼に演じられたこの踊りもわずかの伝承地を残すのみとなった。
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