浄土寺庭園
じょうどじていえん
概要
S52-06-036[[浄土寺庭園]じょうどじていえん].txt: 浄土寺庭園は、浄土寺境内の西北部、方丈と庫裡とに東南を囲われた築山泉水庭である。山畔を利用して築山を構え、前面白砂敷との間に細い池を設ける。築山一帯に多数の石を配し、中央瀧の石組には特に意匠を凝らしてある。方丈と書院から飛石を打ち並べ、築山の両側から築山背後の茶屋露滴庵の露地につづいている。ソテツ、マキ等の古木のほかツツジ等の刈込物が多い。
寺蔵の古絵図によって本庭は文化3年長谷川千柳によって作庭され、いわゆる「行の築山」の様式によったものであることが知られる。文化11年に露滴庵及びその露地が作られ、ツツジの根締物が徒長繁茂したため本尊石をはじめ重要な石組が見えなくなっているが、この絵図によって作庭当初の地割と石組が良く保存されていることが明らかである。