小倉宮原の徳本念仏塔
おぐらみやばらのとくほんねんぶつとう
概要
徳本は、江戸時代後期に各地で念仏を行った浄土宗の僧で、徳本を信奉する人々が「南無阿弥陀仏」の名号書を受け、それを刻んだ念仏塔が文化・文政年間に各地で造立された。相模原市域には26基の徳本念仏塔があり、平成16年には旧市域の13基を市登録有形民俗文化財に登録した。徳本は文化14年(1817)に八王子から相模原市域に入り厚木・平塚方面へ向かっているが、この際、相模原市域の村々の人々が名号書を授かった記録がある。徳本による念仏教化活動は、当時の地域の信仰・習俗を示す資料として徳本念仏塔は貴重な文化財である。