梅小路機関車庫
うめこうじきかんしゃこ
概要
梅小路機関車庫は,JR京都駅から約1.5km西方に位置している。京都停車場改良工事の一環として,鉄道院西部鉄道管理局の設計により,大正3年11月に竣工した。
鉄筋コンクリート造で,前面にある転車台を中心としてほぼ東西に扇形平面を描いている。機関車の修理を行う器械場,その東に連続する機関車駐留場,器械場背面に張り出す職場からなり,全体で20線の引込線を収容する。
梅小路機関車庫は,わが国に現存する最古の鉄筋コンクリート造機関車庫として,高い価値がある。
また,大規模な架構や合理的な平面計画により,機関車修理などの効率的作業を可能とし,全国的な鉄道輸送力増強を支える一翼を担った,大正,昭和期を代表する機関車庫として重要である。