面構 国貞改め三代豊国 つらがまえ くにさだあらためさんだいとよくに

日本画 / 昭和以降 / 日本 

片岡球子 (1905-2008)
かたおかたまこ
1976
顔料、銀箔、紙
187.5×341.7
神奈川県立近代美術館

 院展を主な舞台に、独創的で奔放な絵画を発表し続けた片岡球子。その仕事の中核をなすのが、桜島や浅間山といった「火山」のシリーズや「富士山」のシリーズであり、そしてなによりも1966年からおよそ40年にわたりライフワークとして取り組み続けた《面構》シリーズである。
 戦国武将や高僧など歴史上の人物が、その人物への片岡の共感を込めて描き出される《面構》シリーズには、浮世絵師が何度も登場する。この作品の左側には、キセルを手にして座る浮世絵師 歌川国貞が、筆と紙を用意した机を前に、描こうとする作品を思案している。対してモデルを務める花魁は、懐紙を口にし膝をついてポーズをとり、つりあがった勝気な目で絵師を見返す。背後を斜めに走る緑の唐草文の赤い敷物が両者の空間をつなぐ。豊国の肖像のモデルには、死絵が使われている。花魁は、豊国作の浮世絵版画『浄瑠璃尽くし』のうち、近松門左衛門の代表作『心中宵庚申』の主要登場人物お千代が描かれた《宵庚申》から取られている。

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