称念寺本堂
しょうねんじほんどう
概要
称念寺は中世末の大和で,寺内町として成立した今井町の中核となった浄土真宗寺院で,寺内町の形成,発展を支える町政全般の拠点であった。
本堂は,桁行約19.9m,梁間約21.4mで,入母屋造,本瓦葺である。正面向拝付で,内部は外陣,内陣,左右の余間などからなる。
各所の手法や細部の様式から判断して,江戸時代初頭の建立と考えられる。
称念寺本堂は,建立年代が江戸時代初頭に遡る数少ない浄土真宗本堂で,真宗本堂の発展過程を知る上で欠くことのできない貴重な遺構である。
寺内町今井の成立・発展の拠点となった寺院の中心施設であり,重要伝統的建造物群保存地区の核の一つとなる遺構として重要である。