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福井県桑野遺跡出土品

ふくいけんくわのいせきしゅつどひん

概要

福井県桑野遺跡出土品

ふくいけんくわのいせきしゅつどひん

石器・石製品類 / 縄文 / 中部 / 福井県

福井県

縄文時代

一括

福井県あわら市春宮2-14-1

重文指定年月日:20120906
国宝指定年月日:
登録年月日:

あわら市

国宝・重要文化財(美術品)

本件は、福井県あわら市に所在する桑野(くわの)遺跡から出土した、縄文時代早期末から前期前葉を主とする出土品一括である。
 玦状耳飾などの石製装身具を主体とした石器・石製品八十五点から構成される。出土品の多くは原位置に近い状態で出土しており、遺体埋葬時に身体に装着されていた状態や装身具の組み合わせを復元するための貴重な情報となる。特に玦状耳飾は素材・法量と製作技法が揃えられた二個が一対で出土した事例が多い。
 玦状耳飾に用いられた石材は、褐色系の滑石がほぼ半数を占めるが、一部に乳白色の石材を用いた個体もある。その形態は扁平・正円形に近く、中央孔が大きく、切れ込み部が細くシャープに整形されたものが多い。これらは、いずれも光沢を呈するほど丁寧に研磨されている。半欠の個体には、その折損面を研磨して直近の位置に穿孔を行ったものもあり、玦状耳飾の補修や、垂飾としての転用を示している。また箆状垂飾は細長い短冊形で、片面が凹んだ扁平な断面形を呈する。
 以上、本件は 玦状耳飾を多数含む、縄文時代に盛行した石製装身具の一括として、わが国を代表する出土品である。その多様な内容や、特徴的な出土状態は、縄文時代における石材加工技術の実態や、当時の人々の装身や葬送儀礼を復元する上で重要であると共に、形態・材質などの比較検討から、環日本海地域における縄文文化と交流を解明するための資料として、その学術的価値は極めて高い。

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