知念城跡
ちねんじょうあと
概要
S47-5-163[[知念]ちねん]城跡.txt: 沖縄本島南部東端知念村の北西数百メートルの丘陵上にあり、東南部の古城と西北に連なる新城とからなる。古城は新城より約10メートル高所にあり、野面積みの石垣の内部は鬱蒼とした森で、『おもろさうし』に「かみおりはじめのぐすく」と謡われた霊場である。新城は切石積みの城壁をめぐらし、東に正門、北に裏門とアーチ形の城門をひらく。この郭内には沖縄の開闢伝説で名高い[[久高島]くだかじま](知念岬の東方海上6キロ)の遙拝所があり、尚王家の尊信をうけ、18世紀に尚敬王により大修理が行なわれている。
知念城は、その西方にある[[玉城]たまぐすく]城と共に、古い築城伝説をもち、代々同地の[[按司]あじ]の居城だが、とくに尚王家の権威による宗教的古城として沖縄史上重要な意味をもっている。