黒子島原始林
くろこじまげんしりん
概要
平戸町と九州本土との間にある名高い、烈しい潮流に囲まれた周囲約1キロの小島である。古来平戸藩主松浦家の所有に属し草木の採獲を一切禁止せるため島はよく原生林の実体を示している。
シヒノキ、ホルトノキ、(高さ35メートル、根廻り8.55メートル、目通周囲4.70メートル)ハマセンダン、(高さ30メートル、根廻り6.45メートル、目通周囲3.35メートル)、マテバシヒ、アカメガシハ、カラスサンセウ、ツバキ、ハゼノキ、エノキ、タブノキ、サンゴシユ(目通周囲88センチメートル)ハマヒバ、ムクノキ、ラカンマキ、モチノキ、シロダモ、カキノキ、クストイゲ、アコウ(高さ18メートル根廻10メートル、目通周囲6.80メートル)等の喬木に混じて、トビラノキ、カイガンマサキ、ビハノキ、カンザブラウノキ、ホソバイヌビハ、イヌビハ、オホバムラサキシキブ、アヲキ、ニハトコ、タライキ、ヤツテ、クロキ、タマツバキ、ハクサンボク等の潅木とヤダケ、四方竹(移植?)メダケを生じ南側斜向には十数本のビロウが自生しこれらに蔦はりてオホイタビ、フウトウカヅラ、オホバグミ、ツルグミ、サネカヅラ、テリハヤイトバナ、ノブドウ、ムベ、クズ、テウセンテイカカツラ等の蔓植物あり、北九州暖帶島岐林の代表的林相を呈している。