阿値賀島
あじかじま
概要
S51-6-039[[阿値賀島]あじかじま].txt: 阿値賀島は、平戸市南部の西方にある無人島で、上阿値賀島15,619平方メートル及び下阿値賀島6694平方メートルの両島よりなる。両島とも壮大な美しい粗粒玄武岩の柱状節理がみられ、崖地には、タイトゴメ、ホソバワダン、ハマナデシコなどが散生し、海抜50メートル以高には森林が発達する。
山頂周辺には、ナタオレノキ、アコウ、ビロウなどの高木が茂り、その下にはハマヒサカキ、トベラ、マサキなどの低木、ミヤコジマツヅラフジ、ハカマカズラなどの藤本がみられ、草本ではノシラン、ヒゲスゲなど多種類の植物が生育して原始林の様相を呈し、亜熱帯性の島嶼植物群集の北限を代表するものとして貴重である。
また、天然記念物であるカラスバトが周年生息するほか、ミサゴ、アマツバメなど多くの種が繁殖し、とくにオオミズナギドリは、約1500羽以上が繁殖するなど学術上の価値は高く、昭和51年3月に天然保護区域として全島を指定し保存を図ることとした。