旧賓日館 大広間棟
ひんじつかん おおひろまとう
概要
旧賓日館は、伊勢神宮の崇敬団体の神苑会(しんえんかい)によって、景勝地二見浦に、賓客の休泊のために建設され、昭和前期に造神宮技師の鹽野庄四郎の指導監督により改修及び増築が行われ、ほぼ現在の規模となった。
本館の御殿の間は、凝った意匠をもつ座敷で、創建時の姿を残している。昭和前期の大広間棟2階の大広間は120畳敷で、折上格天井を張り、良材を用いて華やかな意匠で設えられている。
旧賓日館は、明治期から昭和前期にかけての建築技術や意匠の進展をよく示している大規模な近代和風建築として高い価値がある。