浪打峠の交叉層
ナミウチトウゲノコウサソウ
概要
浪打峠は、古歌で有名な末の松山とも呼ばれ、その昔一戸から福岡へぬける奥州街道となっていた場所です。交叉層とは、現在では一般的に「偽層」(クロスラミナ)と呼ばれています。クロスラミナは、もとも地層が斜めに交叉する小規模な層の事で、流動している水、または空気の中ですななどが堆積する際に生じるものと言われており、特に末の松山のクロスラミナは、その規模が大きく、しかも外見が美しい事から国の指定となっています。層は荒い砂岩で、なかにはホタテ貝などの化石の砕屑物が層になって点在しており、美しい縞模様となっています。
この浪打峠の地層は、末の松山層と呼ばれ、今から700万年前のものと言われています。